心筋細胞選別用RNA Switch: CM Purifier

 
 
 
 

心筋細胞選別用RNAスイッチ、CM Purifierを用いた細胞選別の原理

CM purifierは心筋細胞で特異的に活性を持つmiR-208aに対応するRNAスイッチです。また、作用遺伝子としてアポトーシス誘導因子、Bimをコードする配列が含まれています。心筋細胞ではmiR-208aとCM purifierが結合し、RNA干渉によってRNAスイッチが分解されることからアポトーシスによる細胞死は起きません。しかし、miR-208aの発現・活性がない非心筋細胞群においてはRNAスイッチがmRNAと同様に働き、アポトーシス誘導因子が発現します。よって、CM purifierを用いて非心筋細胞をアポトーシス誘導によって死滅させることができます。また、ピューロマイシン耐性mRNAと併用することで、簡単な薬剤処理で核酸導入できなかった細胞を除去することができます。

 
 

CM Purifierを用いた細胞選別の実例

上記のCM Purifierを用いてiPS細胞と心筋細胞が混在する細胞群から心筋細胞を純化しました。CM purifier未処理の場合は心筋シート内に多数のiPS細胞のコロニーが混在していますが、CM purifierで処理した場合は、iPS細胞のコロニーが消滅し、単一な心筋シートが形成されました。顕微鏡下での観察結果と同様にFACSでもCM purifier処理後は不要な細胞が除去されたことを示す結果(>95% cTnT陽性細胞)を得ています。

 

価格・プロトコール

CM Purifier Kit: 定価 150,000円 (税抜)

キット内容:
トランスフェクション確認用コントロールGFP mRNA (4.5ug) SDS
CM Purifier RNA Switch (9ug) SDS
ピューロマイシン耐性mRNA (9ug) SDS
RNAスイッチ最適化プロトコール.pdf
CM Purifier protocol.pdf
お問い合わせ・ご注文はorder@acernatec.comまで。

  • その他RNAスイッチ製品

  • Cat.No. P-0001  Control EGFP mRNA (Control detector RNA Switch)  9ug ¥60,000 (税抜) SDS
  • Cat.No. P-0004  CM Purifier 9ug ¥60,000 (税抜) SDS 
  • Cat.No. P-0007  Puromycin-resistant (PuroR) mRNA  9ug ¥60,000 (税抜)  SDS
  • ご注文・お問い合わせはorder@acernatec.comまで。または、代理店(富士フィルム和光純薬、ナカライテスク)にお問い合わせください。

RNA Switchの取り扱いについて

  • 製品の到着後は速やかに-80℃で保存して下さい。
  • 凍結融解サイクルを5回以上繰り返すことは避けてください。RNase-freeのチューブ等に分注して保存することをお勧めします。

RNA Switchに関するQ & A

Q1: mRNA/RNAスイッチの構造について教えてください。
A1: 通常のmRNAと同様に機能させるため、5’Cap構造と3’ポリA鎖を付加しています。
 
Q2: mRNA/RNAスイッチを細胞に導入することによって、細胞の免疫システムが惹起されますか?
A2: mRNA/RNAスイッチは修飾ヌクレオチドを用いて合成していますので、RNA導入による細胞の免疫システムの惹起を抑えることができます。
 
Q3:どのようにmRNA/RNAスイッチを合成していますか?
A3: in vitro転写反応を用いて合成しています。
 
Q4: 保存方法を教えてください。
A4: RNase-freeチューブに一回に必要な容量ずつ分注して、-80℃で保存して下さい。繰り返しfreeze-thaw することは避けてください。
 
Q5: どのような導入方法を推奨していますか?
A5: ほとんどの接着細胞株に関しては、Invitrogen/ThermoFisher社のLipofectamine Messenger MAXを推奨しています。細胞種によっては、その他の試薬の実績もございますので、別途個別でご相談下さい。
 
Q6: mRNA/RNAスイッチの作用時間は?
A6: mRNA/RNAスイッチは24時間以内に細胞内で分解されて消滅します。しかし、発現されたタンパク質は24時間以降も作用することがあります。一般的に(E)GFPの半減期は26時間、アポトーシス誘導遺伝子(Bim)の半減期は6.5時間といわれています。